陽炎1

昼間の幽霊・・・ そう呼ばれているのは知っている。
あんまりその通りなので、笑ってしまう。

滅多に出ないこの美術棟から、わざわざ授業時間に高等部の俺が、中等部の校舎に行くのを誰かが見たのだろう。・・・勿論、行きたくて行っている訳ではない。
最悪な気分であの男のいる理科倉庫のドアを叩く。あの男が俺をここへ呼ぶのは、普段人が来ない場所なのと、正規の授業にさえ出席しない俺をわざわざ出向かせる為だ。――俺は美術科の特待生だから、賞の取れる絵を描きさえすれば、授業なんか出なくても学園は文句を言わない。だから夏休みからずっと、作品製作の為と言って美術棟に泊り込んでいる。足が悪くて杖なしではまともに歩けないこともあって、余程の用事でない限り、姿を見せないことから、他の生徒から“仙人”とも呼ばれているらしい。その俺が、人目を忍んで出掛けるのだから、幽霊呼ばわりされるのは、当たり前かなとも思う。

男は俺を招き入れると後ろ手に鍵を閉める。
薄暗い中にお決まりの人体模型や、ホルマリン漬けのカエルや組織模型なんかが、埃をかぶって鎮座している様は、いかにもこの俺に似つかわしい。
俺はまるで検診か何かのように事務的に服のボタンを外し、ズボンを下ろす。男の指示で下着を着けるのを禁じられているので、すぐに全裸だ。嫌なことはさっさと済ませてしまえ!そんな気持ちが、あえて事務的な仕種を作り出す。手錠を嵌められ、流しの蛇口に繋がれるのにも抵抗はしない。男に尻を突き出した格好で、上体を冷たい作業台に預ける。男も至極事務的に、手術用のゴム手袋をはめている。



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陽炎2

<この回からR-18指定になります。SM傾向が強く救われないので理解のある18歳以上の方のみ“続きを読む”からご入場下さい。>

身を硬くし耐えるのが面白いのか、男は耳元で残酷な指示を囁く。
「中のものを出して。」
俺は1,2度イヤイヤをするようにかぶりを振るが、許されるわけがない。仕方なく下腹に力をこめて、体内に入れられた玩具をイキみ出す。

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陽炎3

<R-18指定になります。SM傾向が強く救われないので、理解のある18歳以上の方のみ“続きを読む”からお入り下さい。>

「あ・・ふ・・・か・かゆい!!」
もう、声を抑えるどころではなく、堪らないナカの痒さに気が狂いそうになる。先刻塗り込められたクスリのせいで、腸壁が痒くて何かで擦りたくてたまらない。そのもどかしさに性感が刺激されて、腰が泳ぐのをどうすることも出来ない。

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