過去2−12

<R-18指定になります。SM傾向が強く救われないので、理解のある18歳以上の方のみ“続きを読む”よりお入り下さい。>

床に座らされた俺の口に、立ったままの男が自身を入れている。不思議なことに、まだ歯は抜かれていない。
喉の奥まで受け入れ、舌を使っても変化のないソレは、それでも男にとっては堪らないらしい。
座位から体勢が崩れないように、胸の辺りにベルトが巻かれ壁に固定されている俺は、朦朧とした意識の中で、口中と体内2方向から攻められ、性感を刺激される。それを宥めるように、無意識に腰がグニグニと動いて、ナカの異物が蠢くのを楽しんでいるかのようだ。
それを男に指摘され嬲られたのだろうが、既に恥辱に打ち震える自尊心は何処かへ行ってしまった。
左肩を外されて手の自由を失ったし、右手はナイフで電話帳に刺し止められている。
もう、自分でペニスを扱く事もできない。

いつだったか、男は俺に聞いた。
「今度は、どこを壊してあげようか?
――歯を全部抜こうか?性器を切断しようか?それとも、右手を潰してあげようか?好きなものをあげるよ。自分で選べるなんて、素敵だろう?」
「右手・・・、右手だけは壊さないで・・!」
堪らず、そう懇願した俺がいる。

絵を描く右手を失うのは絶対に嫌だ。
此処へ連れて来られてもうどの位経ったのか判断できないし、脱出の見込みもないのに、俺はどうしても右手だけは守りたい。
画家になるのだから。
中学生でありながら既に、画商との付き合いも始めているし、ジュニア部門ではなく一般部門でのコンクール入賞は常連の俺だ。
油絵で画家としてやってゆくのが、小さい頃からの夢だった。

「そう・・。こんな体なのに、まだそんなことを考えるんだ。言っておくけど、キミはここから出られないよ。絵なんか描く必要はないし、そんな自由お前に与えられるわけがないだろう?」
その言葉に必死で首を振る。
――何をされてもこの右手だけは守るんだ。
絵が描けなくなるなんて考えられない。なのに、男はこう宣言する。
「そんなに右手にして欲しいんだ。」
俺はここで初めて、ソレが最初から決定していたことだと気付く。問い掛けることによって俺の反応を確認したかっただけ、あるいは絶望感を与えたかっただけだということを・・・。
手首の拘束を外され、左手にナイフを握らされた俺は、男の手によって自らの右手を刺し貫いた。

右手の自由を奪われて、俺は急激に弱っていった。
枷を嵌められなくても、攻撃的な言葉を発する気力を失った。男は「イイ子になった」と満足そうだ。
抱きかかえられて、此処から何処か他の部屋のベッドで寝かされるようになっても、俺はもう逃げようとせず、薬に酔って体をくねらせていた。
「なんだ、早く潰してしまえば良かったんだ」
仰臥した俺に跨って、口淫しながら男は面白そうにそう呟いていた。
男の膝が、広げられた俺の両腕に乗っている。
「でも、掌の傷くらいでこんなに大人しくなるなんて、お前、まだ何か考えているんだろう?」意地悪く咽喉の上に腰を落として、呼吸を止めようとする。
「・・・っく・・はっ・・・」
苦しくて、口の中のモノを吐き出しえずくが前のように睨むこともない。
右手を摑まれて、ナイフで貫通された小指側の傷に舌を差し込んで啜られ悲鳴を上げた。その口へ再びペニスを入れられるが、それまでのように奉仕できず思い切り歯を立てた。

――男は蹲り、股間を血に染め暫く動けないようだった。
俺は、口の中の血を上手く吐き出せず、浅い呼吸で噎せ返っていた。

「・・・やっぱりね」
笑顔を貼り付けて、男は俺の右手を掴んだ。
「手首・・・骨・・・肘、順番に壊して肩までしてあげようか・・・」

「い・・・いや・・・!!イヤだぁ・・・」
恐怖に引きつり逃れようとするが、体の自由は既に無く、俺は無様に泣き叫んで許しを請うた。
絶叫する俺の口にタオルが詰め込まれ、目の前で手首が、前腕が、無情も破壊されてゆく。
肘に手が掛かった瞬間、絶望の叫びと共に、俺の中で何かがブツリと切れた。



・・・俺は・・・もう、死んだらいいと、願う。


2007.11.08  16:18:26作成



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5・16 拍手コメントお礼

あわわ・・・ありがとうございます<(_ _)>

肉体的に痛いの、このカテが一番かもです。
痛いの苦手な方注意!!←今更!?)

こんな、エライコッチャなものにご理解いただきありがたいやら、あわわなような・・・。
まだ続くR-18カテ・・・お好きなように楽しんじゃって下さい(^^)
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